ビットコイン、10%を超える暴落 エルサルバドル法定通貨化を受け

» 2021年09月08日 08時54分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 ビットコインは9月7日未明、一時15%を超えて大きく下落した。8日8時過ぎにはある程度持ち直し、価格は517万円程度で推移している。9月7日に実施された、エルサルバドルでのビットコイン法定通貨化が背景にあると見られる。

エルサルバドルでのビットコイン法定通貨化を受けてビットコイン価格は乱高下(bitFlyer)

 中米エルサルバドルでは、世界で初めてビットコインを法定通貨化することを決定。9月7日に実施された。法定通貨化にあたり、公式ウォレットとして「CHIVO」を用意。国民に30ドル相当のビットコインを配布し、使用を促す計画だ。併せて、エルサルバドルは継続的にビットコインを購入しており、8日時点で550ビットコイン(28億5000万円相当)を保有しているという。

 CHIVOは当初技術的問題によりアクセスを一時停止。このことが瞬間的な暴落の引き金になったと見られる。その後問題は解決。エルサルバドルではビットコインを使った商品購入などが可能になっている。

 ビットコインは4月に700万円を超える値を付けたあと下落。7月には320万円まで下がっていた。その後上昇を続け、直近では570万円まで値を戻していた。ビットコインの下落を受けて、他の仮想通貨も軒並み下落。10〜20%程度の下げ幅となっている。

直近1年のビットコイン価格の推移(bitFlyer)
アルトコインはビットコイン以上の下落となった(bitFlyer)

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