指輪型決済端末「EVERING」10月から一般販売 リング一つで生活できることを目指す

» 2021年09月16日 16時35分 公開
[ITmedia]

 指輪型の決済端末「EVERING」が10月からついに一般販売開始となる。同製品に金融アプリと発行ソリューションを提供するタレスジャパンとの共同説明会で明らかにした。価格は1万9800円。EVERINGは、これまで先行予約のみで販売していたが、第1弾、第2弾ともに完売。一般販売が待たれていた。

 銀座の「Beauty Connection Ginz」のほか、10月からは表参道ヒルズ内でもアンテナショップを展開。六本木、代官山、梅田、六本松の蔦屋書店で特設ポップアップストアを設定するほか、11月からは渋谷および新宿マルイの「b8ta Tokyo」でも取り扱う。

 EVERINGはVisaのタッチ決済に対応したスマートリング。クレジットカードの代わりに指輪を読み取り機にかざせば、決済が可能になる。スマホアプリからクレジットカードを使ってチャージするプリペイドカード型で、充電なども不要。ジルコニアセラミックを使用し、5気圧防水を備えている。

EVERINGの特徴

 川田健CEOは、「先行販売をしたユーザーからは、こんな速く決済できると思っていなかった、1回使ったら止められないといった声があった」と反響を話した。これまで、サイフからクレジットカードを取り出してかざしたり、スマホを出して決済していたのが、指輪で決済ができるというのは大きな変化だという。

 ただし決済だけの端末に終わらせるつもりはないようだ。NFCチップが内部に搭載されていることを生かして、指輪をスマートロックのキーにしたり、スタジアムなどのチケットを搭載したりと、EVERING1つで生活できる世界を目指す。

EVERINGが目指す世界

 「レスイズスマートという価値観、新しい生活スタイルを現実化していくことが必要だ。家を出て鍵を閉めて、外に出て飲み物を買って……すべてリング1つで生活できることを実現する。スマホをポケットから出さなくていいんだ、という姿を見て、変革が起きていくだろう」(川田氏)

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