治験情報サイト「生活向上WEB」を運営する3Hクリニカルトライアル(東京都豊島区)は、同サイト上で、約2万人が「国産の新型コロナワクチンの治験」への参加を希望していると発表した。それに伴い、「国産の新型コロナワクチンの治験」に関する意識調査を実施した。治験に参加したい理由1位は「外国産のワクチンだけでなく、国産のワクチンが必要だと思っているから」だった。
国産の新型コロナワクチンの治験に「ぜひ参加したい」と回答したのは50.0%、「参加したい」(29.4%)と合わせて合計で約8割が参加意欲を示していることが分かった。
同社は参加希望者の割合が多いことについて「治験情報サイト内での調査のため、参加意向の強い人が集まっている可能性が高い」と説明した。
参加したい理由(複数回答)は「外国産のワクチンだけでなく、国産のワクチンが必要だと思っているから」(77.5%)に次いで、「新型コロナワクチンの開発に貢献したいから」(60.4%)、「今使用されているワクチンの安全性の不安」(45.4%)と続いた。
治験に参加したくない理由(複数回答)としては、「副反応が心配だから」(65.9%)が最多で、過半数を占めた。2位は「接種による将来的な影響に不安があるから」(45.5%)、3位は「治験のために外出して新型コロナに感染するリスクを増やしたくないから」(13.2%)という結果に。
同社は、調査結果を踏まえて「ワクチンに関して、ネガティブな情報が拡散し、大きな不安を抱える中で、国産ワクチンへの期待と協力したいという気持ちを強く表す結果となった。国産の新型コロナワクチンの開発については、日本の技術力への期待や日本人に合ったワクチン開発など、有効性や安全性を求める声が多かった」とコメントした。
調査は同社が運営する「生活向上WEB」上で、10〜80代の男女4967人を対象に実施。期間は9月1〜8日。
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