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» 2021年09月28日 09時07分 公開

日本端子に学ぶ、中国進出企業はネットで叩かれないため何をすべきかスピン経済の歩き方(6/6 ページ)

[窪田順生,ITmedia]
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自社を守る情報発信

 このあたりは、実はB2B企業が最も苦手とすることだ。自分たち自身も、そして顧客が分かりきっていることを、あえてしっかりと外部に説明をする意義もないし、メリットもない。だから、BtoB企業のWebサイトは情報量が圧倒的に少ないのだ。

 平時はそれで問題がない。B2B企業のWebサイトなど訪れる人は限られている。しかし、何かのきっかけで注目が集まって炎上した際に、その「情報不足」が致命傷となる。「中国共産党とズブズブに違いない」といった先入観をもった人たちが、情報量の少ないサイトから都合のいい説明、キーワードを断片的に抜き出し、自由に想像をしながら「ストーリー」を組み立てられるからだ。

 つまり、自社のWebサイトに正確な情報を細かく掲載しておくことは、事実無根の誹謗中傷などを未然に防ぐ危機管理でもあるのだ。

 これから中国への風当たりはさらに強くなるので、日本端子のような「疑惑」を囁かれる企業もは増えていくだろう。デマや風説は情報のないところに生まれる、ということを肝に銘じて、自社を守る情報発信をしていただきたい。

窪田順生氏のプロフィール:

 テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。

 近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。


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