メルカリ内にネットショップを開設できる「メルカリShops」、全事業者に提供開始 値下げ交渉に応じる必要なしB2Cに本格参入(1/2 ページ)

» 2021年10月07日 14時50分 公開
[樋口隆充ITmedia]

 メルカリ子会社のソウゾウは10月7日、事業者向けネットショップ開設支援サービス「メルカリShops」(メルカリショップス)の本格提供を始めた。これに伴い、事業者の出店を促進するため、同日から12月31日までの期間限定で、通常10%の販売手数料を無料にするキャンペーン(1店舗売り上げ合計10万円まで)の実施も併せて発表した。

photo ネットショップ開設支援サービス「メルカリShops」

 メルカリShopsはスマートフォンを使って、フリマアプリ「メルカリ」内にネットショップを開設できる、事業者向けのEコマース(EC)プラットフォーム。7月末に個人クリエイターや生産者などの小規模事業者を対象にプレオープンしていたが、10月7日から対象を全事業者とし、メルカリグループとして初めてB2Cに本格参入する。アプリ内の事業者名義のアカウントから、商品の出品や在庫管理が可能。フリマアプリでの個人間取引と違い、値下げ交渉に応じる必要がない点が特徴だ。

photo メルカリShopsとメルカリの違い

 ショップから商品を購入したいユーザーは、メルカリアプリ内の「ショップタブ」から事業者のページにアクセス。ユーザーの閲覧内容や購入履歴などをAIが分析し、メルカリトップページで商品をレコメンドする機能も備える。

 本格提供に合わせ、酒類の取り扱い開始など出品カテゴリーの拡大、事業者アカウントをフォローすることで出品通知が届く「フォロー機能」も追加した。酒類の販売には許認可が必要なため、出店時に販売資格に関する書類を提出してもらい、ソウゾウが審査する。

photo 新機能について(出典:記者会見資料)

 今後は送り状の一括発行やクール便への対応、メルカリアプリ上のサイトとは別に事業者のWebページ作成の支援機能、PCでの出品管理も順次追加し、ユーザーの利便性向上を図る。

photo 今後追加予定の機能(出典:記者会見資料)
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