そう考えてみると、同じことがアニメでも起きる可能性は高い。
確かに、今は多くの「人気マンガ作品」を持っている日本の優位性は揺るがない。が、もしそれらの版権を持つ出版社などが、中国資本によって買収されるようになったらどうか。
三洋電機、東芝、シャープの買収が、中国メーカーの技術力向上につながったように、中国から『ワンピース』や『進撃の巨人』のような世界的ヒットのマンガが出てくるかもしれない。そうなれば、世界で売れる中国産アニメがたくさん出てくるはずなので、日本アニメの優位性だという「世界で売れるマンガ原作がたくさんある」もガラガラと音をたてて崩れる。白物家電や日本映画と同じ敗戦パターンだ。
「考えすぎだ」と思うかもしれないが、実は既に中国ではこのような買収をしていく流れで、「国産コンテンツ」のレベルをあげている先進事例がある。映画だ。
例えば、アリババは15年に『ミッションインポッシブル/ローグ・ネイション』に投資したことを皮切りに、16年には、スティーブン・スピルバーグ監督の映画会社アンブリン・ピクチャーズとの間に、共同制作、共同出資契約を結んでいる。
また、不動産大手の大連万達(ワンダ)グループは、12年にAMCエンターテインメントを買収し、世界最大規模の映画館チェーンを抱える存在になった。16年には、『ダークナイト』『GODZILA ゴジラ』などを製作している米レジェンダリー・エンターテインメントを買収した。
このように世界の映画産業には、中国マネーがジャブジャブ入っているのだ。
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「世界一勤勉」なのに、なぜ日本人の給与は低いのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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