760万円突破 最高値更新をけん引したビットコインETFとメタバースの影専門家のイロメガネ(1/7 ページ)

» 2021年11月10日 07時00分 公開
[村上裕一ITmedia]

 ビットコインが過熱している。

 2020年の年末から21年にかけてビットコイン価格が急騰、最近では10月20日に日本円で約760万円(約6万6000ドル)と最高値を更新した。これは米国でビットコインETFが10月19日に上場したことが大きなきっかけだ。

ETF承認をきっかけとしてビットコイン価格は最高値を更新。直近ではそれを超えて上昇している(チャート=bitFlyer)

 過去にもビットコインETFの上場はたびたび話題に上ったものの、そのたびに却下されてきた歴史もあり、今回ようやく上場が承認されたことになる。

 米国初のビットコインETFであるプロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF(証券コード・BITO)は上場初日に売買代金が10億ドル近くに上り、ビットコインの、そしてビットコインETFへの注目度の高さを改めて示した。

 その後もプロシェアーズ社に続いて、ヴァンエック社、ヴァルキリー・インベストメント社とビットコインの先物ETFの上場が相次いだ。

 そもそもビットコインETFが米国で上場したことにどういう意味があるのか。さらに、ビットコインを含めた仮想通貨に大きく影響を与えた要素として、フェイスブックが「メタ」へと社名変更したことも挙げられる。

 今回はビットコインETFとフェイスブックの社名変更という2つの側面からなぜビットコインが価格上昇をしたのか、仮想通貨を専門とする税理士・会計士の立場から考えてみたい。

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