コミックマーケット準備会は11月12日、「コミックマーケット99」(コミケット、12月30〜31日)を東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で中止・延期を余儀なくされていたことから、2年ぶりの開催となる。国のイベント開催の基準に基づき、入場者数を5万5000人に制限する他、入場には新型コロナワクチンの接種証明やPCR検査の陰性証明などが必要だという。
東京ビッグサイトのガイドラインに基づき、会場内や待機列の混雑度を確認し、1日ごとに入場者数に上限を設ける。このため、チケットの当日販売は行わず、事前販売のみ受け付け、申し込み数がチケットの販売予定数を上回った場合は「抽選になる」という。従来は認めていた、チケットを所持していない人にも入場を認める「フリー入場」も、今回に限っては認めない。入場者にはワクチン接種や検温の証として専用のリストバンドの着用を求める。
主催団体のコミックマーケット準備会は開催に当たり「『今できる形』でのコミケットを全ての参加者の皆さんと作るため、お願いすることが多い開催となる。従来よりも、制約の多い不自由な開催となるが、同人誌を中心とした多様な表現が発表され、それに出会うことができるリアルな『場』を取り戻し、未来につなげていくための第一歩。一緒に再び、ここから始めていきましょう」とコメントしている。
コミックマーケットは、漫画・アニメ・ゲームなどに関する自費出版物(同人誌)の即売会をメインにしたイベントで、「コミケット」や「コミケ」などの愛称で親しまれている。1975年の初開催以来、イベント規模も拡大。国内最大規模の屋内イベントしても知られ、近年はコスプレイヤーの撮影会や、企業の出展ブースも増加している。
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