JR東海とJR西日本は11月19日、東海道・山陽新幹線「のぞみ」のこどもの料金を、12月19日まで実質無料にすると発表した。会員制ネット予約サービス「エクスプレス予約」「スマートEX」を使い、一定の条件を満たした会員が対象。家族旅行などの需要を喚起する。
東京〜博多間を運行する「のぞみ」の普通車指定席・グリーン車が対象。エクスプレス予約とスマートEXで、おとな(12歳以上)とこども(6〜12歳未満)を含む2人以上の乗車券を同時に購入し、全員がICカードで乗車することが条件だ。
JR東海の決算資料によると、緊急事態宣言の発出期間が9月末まで延長されたことなどから、運輸収入の回復の立ち上がり時期は「11月ごろになる」と想定。その上で、ビジネスと観光の需要回復ペースに差があると見込んでいる。
具体的には、ビジネスの利用では、Web会議の利用や在宅勤務などを継続していたり、工場を持っている企業などでは、感染者が発生すると稼働を止めなければならなかったり──という事情から「出張に慎重」と見ているという。そのため、同社は「まずは工夫をしながら観光のマインドを温めるような施策を打っていく」としている(決算説明会のQ&Aより)。
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