「俺たちのワークマン」再び “職人向け”の新業態「プロ」は何が違う?一周回っちゃいました(2/3 ページ)

» 2021年12月02日 13時55分 公開
[上間貴大ITmedia]

同社初のスタイリッシュ作業服で若年層の取り込みも

 スタイリッシュ作業服は、同社が展開する汎用作業服(G Nextシリーズ)とは異なり、デザインの流行があるため在庫コントロールが難しく「参入をためらっていた」(同社)という。しかし、若い職人の取り込みと、ライダーズジャケット用など一般客の需要も見込めるとして、他のプライベートブランド作業服の2倍以上となる年間120万着を販売する。

ワークマン 同社初のスタイリッシュ作業服「PRO CORE」シリーズ

 また、既存のワークマンなどに比べて取り扱う工具の数も増やした。価格の幅も広げ、さまざまなシーンで活用できる商品を展開している。担当者によると、ワークマンの中で“ダントツ”売れている商品は「軍手」。建設業などの作業員にとって、最も利用するアイテムであり、かつ消耗品でもある。担当者は「職人のコンビニエンスストア」でありたいと話し、オープン時も軍手を入り口前に並べ、セール品として展開するという。

ワークマンワークマン 充実した工具入れや軍手のラインアップ

 その他に、業務用のエプロンやシューズなどを取りそろえる。「コックシューズ」や「ファイングリップシューズ」は、ワークマンが幅広い層に認知されるきっかけになった商品だ。妊娠中の女性が「履きやすくて滑りにくい」とSNSなどで発信したことから、一般客が買い求めるようになったという。

ワークマン 業務用のシューズは“妊娠”にも評判

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