さて、ツギツギは4月から6月にかけて行われたが、利用者の満足度はどうだったのだろうか。アンケートを実施したところ、88%の人が「満足(とても+比較的)」と答えた。「まだまだ泊まりたい」「土地の魅力が再発見できた」といった好意的な声があった一方で、不満の声も出てきた。
例えば、予約サイトについて。「使い勝手が悪く、予約の確認が面倒だった。電話予約の施設があるのも面倒」といった声があった。このほかにも「現地スタッフがツギツギのオペレーションに慣れておらず、無駄に待たされた」「ホテルによってはデスクがなく、ローテーブルでは仕事がしづらかった」「公共交通機関が充実しているエリアでは、そちらを利用していたが、そうでなエリアではタクシーを利用することになった」といった指摘があった。
システムの使い勝手の悪さ、仕事ができる環境ではなかった、移動費の高さなど、さまざまな問題が出てきたことについて、川元さんは「不満の声はニーズだと受け止めています。指摘されたことをどのように対応すればいいのか。そこを改善する形で、ツギツギの第2弾を発表しました」とのこと。
第2弾の受付は既に始まっていて、12月から順次スタートする。利用可能な宿泊施設は39拠点から78拠点に倍増。プランは30泊(23万円)、90泊(67万5000円)、180泊(132万円)の3つを用意した。さまざまな特典を付けることで、移動費や滞在費を抑えようとしている工夫もうかがえた。
となると、ちょっと気が早いが、第3弾で「365泊プラン」の登場を期待してしまう。利用するには働き方や費用面などのハードルが出てくるだろうが、それらの問題を乗り越えることができれば……。日本全国に第二の故郷を増やし続ける人が、“ツギツギ”に出てきそうだ。
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