忘・新年会を「開催しない」企業は約8割。10月より9.0ポイント上昇コロナ前に戻るのは難しい(1/2 ページ)

» 2021年12月16日 08時58分 公開
[小林香織ITmedia]

 東京商工リサーチが12月に実施した「忘年会・新年会」の調査で、忘年会を「開催しない」企業の割合が79.4%となった。前回、10月に実施したアンケートでは、「宣言」や「重点措置」に関係なく忘年会、 新年会を「開催しない」企業は70.4%だったため、9.0ポイント上昇したことになる。

 忘年会・新年会を開催する(した)企業も、コロナ前と同じ形式での実施は21.0%にとどまり、「二次会の自粛」「リモートで実施」「開催前にPCR検査」など、何らかの制限を設けるようだ。

緊急事態宣言が解除され2ヵ月経過したが、8割の企業が自粛体制を続ける姿勢だ

 「忘年会」または「新年会」を開催しますか? という質問に対し、6765社のうち、約8割が「開催しない」と回答した。

約8割が忘・新年会を「開催しない」と回答。大企業は、よりその傾向が強い

 大企業では自粛傾向が強く、82.7%(1097社中、908社)が「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」に関係なく「開催しない」と回答し、前回調査を3.8ポイント上回った。「宣言」や「重点措置」の対象区域でなければ「開催する」は合計14.1%。中小企業は「開催しない」が78.8%(5668社中、4467社)で、前回調査を9.9ポイント上回った。「宣言」「重点措置」でなければ「開催する」は合計16.7%(948社)だった。

 「すでに開催した」あるいは「開催する」と回答した人に、どんな形で開催するかを尋ねたところ、何らかの制限を課していることも分かった。

開催しても、時間や人数の制限など通常とは異なる形を取るケースが多い

 最多は「二次会を自粛する」の50.1%。次いで「開催時間を制限(短縮)する」 が36.4%、「人数を制限する」が 34.9%と続く。「特に制限は設けない」は21.0%にとどまった。「その他」の回答では、「通常の2倍の広さを確保し、貸切で開催」「リモートで実施」「社内で実施」「開催前にPCR検査実施」などが見られた。

自宅で食べられる惣菜などを社員に配ってリモート飲み会を実施する企業もあるとか
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