琉球大学医学部の等々力英美・客員研究員(公衆衛生学)は「若者から中高年の健康状態が芳しくないのだろう。各自治体とも改善に努力しているが、県内でも地域によって温度差があり、取り組みを点から面に広げていく必要がある」と強調する。
食の面では味覚が形成される幼少期から、食物繊維が多く、薄味の食生活に慣れ親しむことが大切と指摘。「家庭や学校で食育にかける時間が十分ではない状況があり、地味でも継続して取り組んでいくことが重要だ」と呼び掛ける。
「健康長寿は経済的事情や教育環境、人とのつながりなど社会資本とも密接に関連する」と語り、地域の健康づくりを支える人材の養成もポイントに挙げた。
県は健康長寿の復活に向け、2014年度にスタートした健康増進計画「健康おきなわ21(第2次)」に沿って対策を進めている。柱の一つが、健康寿命を延ばすことだ。
健康長寿課は「課題である働き盛り世代の生活習慣病の予防に向け、取り組みたい」と話している。
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