スポーツ動画配信サービス「DAZN」の運営を手掛けるDAZN Japan Investment(東京都港区)は1月25日、NTTドコモ向けに提供中の「DAZN for docomo」の料金を据え置き、月額1925円のまま提供を継続すると発表した。同社は同日、月額3000円に値上げすると発表していたが、同サービスはその対象外となる。据え置きの理由についてドコモは「営業戦略上のことなので答えられない」とコメントしている。
同サービスは主にNTTドコモのスマートフォンユーザーに提供中のサービス。2017年2月に提供を開始し、ドコモのスマホユーザーでなくても「dアカウント」があれば利用できるのが特徴だ。提供コンテンツも従来のDAZNと変わらない。
20年10月1日に料金改定を行い、従来サービスと同様、月額1925円となったが、20年9月30日までに加入したユーザーには月額1078円での提供を継続中。DAZNの運営元が同サービスのユーザーを「(料金改定の)対象外」としたことで、1078円のまま利用を継続できるユーザーが一部発生する。
ドコモは「ドコモ回線と紐づけたユーザーを対象に1078円で提供してきた。当時はDAZNとの戦略関係で特別価格による提供が可能だった」と当時の状況を説明。「(従来のDAZNが値上げとなる)2月22日時点で、『DAZN for docomo』の値上げ予定はない」と明言した。
DAZNはユーザー数の詳細を明らかにしていないものの、日本国内でキャリア最大手であるNTTドコモ向けサービスの料金改定を見送ることで、ユーザー数の減少を最小限に抑えたい思惑があるとみられる。
発表を受け、Twitterでは「DAZN for docomo組の勝ち確きたああああああああああ」「DAZN for docomo勢は勝ち組」など歓喜の声が複数出ている。
ITmedia ビジネスオンライン編集部はDAZN Japan Investmentにも、「DAZN for docomo」を値上げの対象外とした理由、将来的な値上げの可能性について照会中だ。何らかのコメントがあり次第、加筆する。
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