タイガー魔法瓶は1月21日、炭酸飲料の持ち運びに対応した保冷ボトル(以下炭酸ボトル)を発売した。同様の保冷ボトルは、同社によれば「現時点で国内メーカー唯一」という。構造上、安全性への懸念があったため、従来の製品では炭酸飲料の持ち運びを推奨していなかったが、社内外からの要望を踏まえ、開発に着手。ペットボトルの構造や圧力炊飯器の技術を応用し、約2年の開発を実らせた。同社は、仕事中に炭酸水で気分転換したり、アウトドアシーンでビールなどのアルコール類を持ち運んだりする楽しみ方を提案する。
新発売の炭酸ボトルは、独自に開発した炭酸飲料対応せん構造「Bubble Logic」(バブルロジック)を採用。従来のボトルに炭酸飲料を入れた場合、炭酸ガスでボトル内の圧力が上がり、キャップやふたなどが破損する恐れがある。同技術では、炭酸ガスによる吹きこぼれや飛び散りを防ぐ機構や、ボトル内のガスを自動で抜く安全弁を搭載することで、炭酸飲料を持ち運べるようにした。
炭酸飲料をボトルで持ち運ぶ場合、ボトル内部の表面の凹凸に炭酸ガスがぶつかることで気化が進み、炭酸が抜けるという。このため、ボトル内部の凹凸を減らす同社独自の研磨技術「スーパークリーン Plus」を採用し、炭酸の気化を抑えた。
ボトルサイズは「0.5L」「0.8L」「1.2L」「1.5L」の4種類。本体カラーは、ビールの醸造所にあるタンクをイメージした「カッパー」、炭酸水入りの瓶を想起させる「エメラルド」、万能カラーの「スチール」の3色展開。
炭酸ボトルは無糖の炭酸水や加糖の炭酸飲料に加え、ビールやシャンパンなどアルコール類の保冷にも対応。特に大容量の1.2Lと1.5Lは、アウトドアシーンでの利用を見込む。ホームパーティーでのハイボールづくりや、キャンプ時のビールピッチャー、クラフトビール店のテイクアウトにも利用できるようにし、魔法瓶の利用シーンの拡大を図る。
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