「アタック25」復活 地上波ではなく“ジャパネットの放送局”でよみがえるワケ製作元の朝日放送とタッグ(1/2 ページ)

» 2022年01月19日 13時22分 公開
[樋口隆充ITmedia]

 通販事業を手掛ける「ジャパネットたかた」の親会社ジャパネットホールディングス(ジャパネットHD、長崎県佐世保市)は1月18日、クイズ番組「パネルクイズ アタック25」を、傘下企業が運営するBS放送局で3月末から放送すると発表した。同番組は2021年9月に地上波での放送を終了し、46年の歴史に幕を下ろしていた。番組製作元の朝日放送とのタッグで復活するという。

 新番組「パネルクイズ アタック25 Next(仮)」の初回放送は3月27日午後1時。次週以降も毎週日曜日の同時間帯から1時間番組として放送する。“本家”の番組と同様、4人の出演者がパネルの獲得枚数を競う。開発中の独自アプリで出演者や番組内で使用するクイズを募集するほか、視聴者による優勝者予想もできるようにする。

photo “本家”の番組セットを自社放送局のスタジオで再現

 アタック25は俳優の児玉清さんを初代司会とし、1975年に放送を開始。「赤」「緑」「白」「青」に分かれた4人が、早押しクイズで25枚のパネルをオセロのように奪い合う。番組終盤の児玉さんの「アタックチャンス!」という名セリフでも親しまれた。

 児玉さんが11年に亡くなってからは、朝日放送の浦川泰幸アナウンサー、俳優の谷原章介さんがそれぞれ司会役を引き継いだものの、視聴率の低迷などを理由に、21年9月に地上波での放送を終了した。

番組スポンサーだったジャパネットHDが打診

 そんな同番組に救いの手を差し伸べたのが、番組スポンサーのジャパネットHDだった。同社によると「番組終了後、こちらから(番組復活を)打診した。朝日放送との長年のつながりで実現した」という。朝日放送側も打診を快諾し、共同制作という形での復活が正式に決まった。

 同社は「『パネルクイズ アタック25』の流れを踏襲しながらも、さらに磨き上げた内容でお届けするとともに、視聴者がより参加しやすく、楽しんでいただけるような番組を目指す」と意気込む。

photo 番組の司会を担当する俳優の谷原章介さん(写真提供:ABCテレビ)
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