三菱地所、積水ハウス、公園財団、オープン・エーで構成する共同事業体は、海の中道海浜公園(福岡市)の「光と風の広場」に、「パーク・ツーリズム」をテーマにした滞在型レクリエーション拠点を開業すると発表した。パーク・ツーリズムとは、公園そのものが観光の目的地となる取り組みで、公園を起点に地域の魅力を発信する施設とする。開業日は3月15日を予定している。
滞在型レクリエーション拠点では、自然を満喫できる宿泊施設やレストラン、九州最大規模のアスレチックタワーといった常設施設のほか、海浜部を活用したカヌーやサップ、ホーストレッキングなどのアクティビティーを組み合わせて展開。「憩う」「学ぶ」「遊ぶ」体験を提供するとしている。
宿泊施設として、1基あたり4人の利用を想定した、最大直径約6メートルの球体テントを設置する。その他、ヴィラ棟やアウトドアリビング、シーサイドキャビンといったタイプの施設を整備し、開放感のあるプライベート空間を提供する。
九州最大級となるドイツ製のアスレチックタワー(シー・ドラグーン)は、高さが約17メートル。博多湾を一望できる立地を生かし、子どもから大人まで楽しめる体験を提供する。タワー内には、難易度が3段階に分かれた92種類のアスレチックアイテムを配置する。
この事業は、国土交通省九州地方整備局がPark-PFIを活用して公募した「海の中道海浜公園官民連携推進事業」の共同事業体として4者が整備を進めてきたもの。2021年8月1日に工事を開始していて、22年3月15日に運営を開始。事業期間は41年3月まで、同年7月にはさら地返還する予定。
Park-PFI事業とは、都市公園に飲食店や売店などの設置・管理を行い、得られた収益で周辺の園路や広場などの整備を一体的に行う民間事業者を公募によって選定するもの。同事業による国営公園の開業は日本初となる。
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