東京メトロ、有楽町線・南北線を延伸へ 2030年代半ばに開業予定品川に地下鉄

» 2022年01月28日 17時25分 公開
[ITmedia]

 東京メトロは1月28日、有楽町線延伸と南北線延伸の鉄道事業許可を国土交通大臣に申請したと発表した。有楽町線は豊洲・住吉間の4.8キロ、南北線は品川・白金高輪間の2.5キロを建設する計画で、開業目標はいずれも2030年代半ばとしている。

東京メトロ 計画路線図(出所:プレスリリース)

 延伸の計画では、有楽町線は豊洲駅から東陽町駅を経由し、住吉駅に至る。豊洲周辺を含む臨海地域は、国と東京都により、特定都市再生緊急整備地域や国際戦略総合特区のアジアヘッドクォーター特区に位置付けられ、近年多くの再開発が進展している。延伸することで、臨海地域と都区部東部の観光拠点などとのアクセス利便性向上や地域のまちづくりの面での効果が期待されるとともに、東西線の混雑緩和にも寄与するとしている。

東京メトロ 有楽町線の車両(画像提供:写真AC)

 南北線は、白金高輪駅から品川駅に至るルートを計画。品川駅周辺は、リニア中央新幹線の整備を契機とした再開発が進んでいる。品川駅で山手線、東海道線などのJR主要幹線、羽田空港に連絡する京急線、東海道新幹線と接続し、六本木や赤坂など、都心部へのアクセス利便性向上に寄与する。

東京メトロ 南北線の車両(画像提供:写真AC)

 有楽町線延伸の建設費は約2690億円、南北線延伸は約1310億円を想定している。

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