ゲッティイメージズが、北京五輪(2月4日〜2月20日)の大会期間中、世界で最も検索されたアスリートランキングTOP10を発表した。その結果、1位は「カミラ・ワリエワ」(ROC・フィギュアスケート)だった。2位は「谷愛凌」(中国・フリースタイルスキー)、3位は「ネイサン・チェン」(米国・フィギュアスケート)だった。日本人選手では「羽生結弦」(日本・フィギュアスケート)が8位となり、唯一ランクインした。
ロシア国籍のカミラ・ワリエワ選手は、15歳の女子フィギュアスケーター。他を寄せ付けない圧倒的な強さから「絶望」という異名も持つ。北京五輪では団体の金メダル獲得に貢献した一方、大会期間中にドーピング疑惑が浮上。スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定の結果、最終的に出場できたものの、金メダル最有力候補とされた個人では、騒動が影響したのか、精細を欠き、4位に終わった。
なお、ロシア国籍の選手は、過去の組織的なドーピング問題に対するペナルティーとして、IOCはロシアという国名での北京五輪参加を認めず、ROC(ロシアオリンピック委員会)所属の個人資格でのみ、参加を認めた。
2位の谷愛凌(こく・あいりょう、米国名はアイリーン・グー)選手は、米国人の父親と中国人の母親を持つ。生まれは米国だが、国籍は中国を選択した。北京五輪では「女子フリースキー・ハーフパイプ」「女子フリースタイルフリースキー・ビッグエア」の2種目で金メダル、「女子フリースキー・スロープスタイル」では銀メダルをそれぞれ獲得した。
谷選手はアスリートだけでなく、ファッションモデルとしての顔も持つ。175センチの長身を生かし、過去にはファッション誌「VOGUE」「ELLE」の中国語版の表紙を飾った。Instagramでは、146万8000人(3月2日午後1時時点)とスポーツ界屈指のフォロワー数を誇る。今秋からは米スタンフォード大学に進学予定だという。
3位のネイサン・チェン選手は中国系米国人。谷選手とは異なり、中国出身の両親の下、米国で生まれた。五輪3連覇を目指した羽生結弦選手の最大のライバルとされ、北京五輪では見事、個人で金メダルを獲得した。前回の平昌五輪も金メダル候補だったが、SP(ショートプログラム)でのミスが響き、5位に終わっており、悲願達成となった。
4位は「ショーン・ホワイト」(米国・スノーボード)がランクイン。トリノ・バンクーバー・平昌の3大会で金メダルを獲得した、同競技のスター選手だ。北京五輪では4位となり、大会後に現役を引退した。5位には同じくスノーボードで、女子ハーフパイプで金メダルを獲得した「クロエ・キム」(米国・ スノーボード)が入った。
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