幸せそうに見える人の顔には、どんな特徴があるのだろうか。化粧品会社ポーラは、女性約270人の顔画像データの分析から、「幸福感の表れた顔」を客観的に評価する技術を開発した。幸せそうに見える顔には、”3つの特徴”があるとしているが、一体どのような特徴なのか――。
同社は18〜82歳の女性272人の顔画像を用意し、画像の人物と面識のない女性20人に「幸福そう」に見える度合いを7段階で印象評価してもらう実験を行った。さらに、同じ顔画像の特徴を空間周波数解析で数値化し、「幸福そう」に見える度合いを客観的に評価する関係式を導くことに成功したという。
この結果、幸福そうに見える顔の3要素として、(1)頬がリフトアップして見える(頬が上がっているように見える)、(2)頬の肌がなめらかに見える、(3)口角が上がって見える――といった3つの要素が浮かび上がったという。
「幸福感の表れた顔」には、笑顔かどうかは関係なく、年齢も関係ないことも判明。3つの要素は、「スキンケアをはじめとして日々の手入れや生活習慣の工夫で高めることができる」(同社)という。一方で、今回の調査は女性を対象にしているため、3つの要素が男性にも当てはまるかどうかは現時点では分からないという。
同社は2021年4月から、幸福学の専門家らと共同で「ポーラ幸せ研究所」を創設。幸福感はどのような時に感じ、どのようなことで増すのかを把握するため、「幸福感」の客観的な評価を目指し、研究しているという。
今回の調査を手掛けた研究員は「幸福は気持ちの面もあるが、どんな効果のある化粧品を開発すれば、人々の幸せにつながるかを考え研究してきた」とコメントした。
研究成果は今後、化粧品や健康食品などの開発に応用していくという。
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