積水ハウスとマリオット・インターナショナルは3月21日、奈良県天理市に「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」を開業した。また同日には、ホテルと隣接する道の駅「なら歴史芸術文化村」も開業。道の駅の隣接地にホテルを構え、「旅の拠点」をなることを目指す。
フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道は、両社が進める地方創生事業「Trip Base 道の駅プロジェクト」の一環として開業した。同ホテルブランドと道の駅が同日に開業するのは今回が初めてとなる。
Trip Base 道の駅プロジェクトは「未知なるニッポンをクエストしよう」をコンセプトに、観光を起点に地域経済活性化を目指す事業。“旅の通過点”だった道の駅との隣接地にホテルを構え、地域の観光資源をネットワーク化することで、地域を渡り歩く「旅の拠点」をなることを目指す。
そのためホテルは宿泊特化型とし、食事やお土産などは道の駅をはじめとする地域の店舗を利用してもらうよう提案。地域住民との交流や道の駅との往来を促す設計とした。
また、1階ロビーには「ライブラリー」を用意し、地元の特産品やガイドブックなどの資料を展示。地域の魅力を訴求するとしている。
隣接する道の駅「なら歴史芸術文化村」は、奈良の歴史文化や芸術文化を通じ「新たな視点・感性」が生まれる場となることをコンセプトにした新施設。文化財の修復作業現場を通年で公開し、奈良の文化を次世代へ伝えることを目指すという。
ホテルは4階建てで、延床面積は3800平方メートル。客室数は全99部屋で、キング35室(アクセシブルーム:1室)、ツイン64室を用意した。宿泊費は1室1万4520円から(2人利用時、税金、サービス料込)。
両社は今後、北海道、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県、佐賀県、熊本県、鹿児島県の8道県14か所で1184室のホテルを開業を予定している。2025年には26道府県に約3000室規模の拡大を目指す。
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