フードデリバリー戦国時代の今、ローソンが「ゴーストレストラン」に参入するワケ1店舗で複数の集客導線を確保(3/3 ページ)

» 2022年03月30日 18時26分 公開
[大村果歩ITmedia]
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今後の展望は?

 今後は、ブランドと実験店舗を拡大する。

 3月25日には4つ目のブランド「スンドゥブ専門店 ピギョル」を開始する。4月以降もマーボー豆腐やルーロー飯のオリジナルブランドを開設予定だ。23年までに20ブランドの開設を目指す。

 また、3月29日から「ローソン江北六丁目店」(東京都足立区)、「ローソン小石川一丁目店」(東京都文京区)、「ローソン舞浜店」(浦安市)を実験店舗に追加する。23年2月末には関東圏で100店舗に拡大することを目指していく。

ゴーストレストラン 「スンドゥブ専門店 ピギョル」(提供:ローソン)

 ゴーストレストラン事業では、ローソン1店舗で複数ブランドの展開が可能という特徴がある。1店舗で「ラーメン専門店」「カレー専門店」「マーボー豆腐専門店」など、複数の集客導線を確保できる。実証実験を通じて、1店舗当たりいくつのブランドを担うことが可能か、どういう商品を扱うべきか見極めていくとする。

 吉田氏は「今回の実証実験を通じて、事業としての採算性を見極めていく。店舗やメニューを増やし、オペレーションなどの調整を行いながら、利用シーンやターゲットを明確に設定していきたい」と今後の抱負を語った。

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