最近のケースだけを見ても、トヨタやダイハツ、日野自動車の関連会社である小島プレス、トヨタのグループ企業で部品メーカーのデンソーなどがサイバー攻撃を受け、大きく報じられた。富士通や鹿島、カプコン、三菱電機、慶應義塾大学、中日新聞なども被害に遭っている。直近では森永製菓も3月に被害が明らかになったばかりである。
こうした大手企業ももちろん、セキュリティ対策を行っていた。にもかかわらず、それを超えて攻撃を成功させるくらい、昨今のサイバー攻撃は巧妙になっている。普通の対策ではなかなか太刀打ちできないところまできているのが実情だ。
そんなサイバーセキュリティ業界に、新たな対策を提案しているとして、国外のみならず、日本でも注目され始めているシステムがある。世界でも有数のサイバー大国として知られる、イスラエルの企業「UltraRed」が開発したサイバーセキュリティ・システムの「UltraRed」である。
このUltraRedは、イスラエル軍が世界に誇る8200部隊というサイバー部隊のエンジニアらが開発したシステムで、軍事レベルのセキュリティソリューションを実現しているという。
8200部隊といえば、イスラエル軍の中でもエリートが集まった部隊で、コンピュータを駆使してサイバー作戦を実施している。同部隊の出身者には、最先端テクノロジーを生み出すイスラエル発のスタートアップ企業を立ち上げたり、シリコンバレーの有名企業などに雇われたりしている人たちが多い。
そんな背景で生まれたUltraRedは海外でも実績を付け、つい最近、日本に上陸したばかりだ。
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