トヨタも富士通もサイバー攻撃の被害に! 世界が認める凄腕セキュリティ企業の正体世界を読み解くニュース・サロン(5/5 ページ)

» 2022年03月31日 08時00分 公開
[山田敏弘ITmedia]
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DXの普及で求められるセキュリティ対策

 今後、日本では、官公庁のデジタル化や、企業など経済活動においてもDXが広がっていくだろう。5G(第5世代移動通信システム)など高速で大容量を運べる通信インフラが充実するにつれ、私たちの社会生活もこれまで以上のデジタル化が進む。

デジタル化で攻撃者の手口も巧妙化(画像はイメージ)

 忘れてはいけないのが、サイバー犯罪を行うような攻撃者側も、そうしたテクノロジーの進化に合わせてどんどん巧妙化していくことである。レベルも上がっている。従来のサイバーセキュリティ対策だけでは、手練れの攻撃者には対応できないのだ。

 企業を支えていくビジネスパーソンのマインドも、サイバー攻撃者に常に狙われているという意識に変えていく必要がありそうだ。

筆者プロフィール:

山田敏弘

 ジャーナリスト、研究者。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版に勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフェローを経てフリーに。

 国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆を行い、訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『死体格差 異状死17万人の衝撃』(新潮社)、『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)、『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)、『CIAスパイ養成官 キヨ・ヤマダの対日工作』(新潮社)、『サイバー戦争の今』(KKベストセラーズ)、『世界のスパイから喰いモノにされる日本 MI6、CIAの厳秘インテリジェンス』(講談社+α新書)がある。

Twitter: @yamadajour、公式YouTube「SPYチャンネル


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