タイミーの守安功COO、コンプラ違反で退任 内容は「プライバシーのため言えない」就任からわずか半年

» 2022年04月01日 16時01分 公開
[ITmedia]

 単発アルバイトのマッチングサービス「タイミー」を運営するタイミーは3月31日、守安功氏COO(最高執行責任者)が同月25日付けでコンプライアンス規定違反により退任したと発表した。事実上の解任とみられる。同社は内容について「プライバシーに関わるため、回答を差し控える」とし、明らかにしていない。

photo 「Timee」(出典:同社公式Webサイト)

 守安氏はDeNA時代に「モバオク」「ポケットアフィリエイト」「モバゲータウン」を立ち上げ、創業者の南場智子社長(当時、現経団連副会長)とともに同社の経営をけん引。2011年に南場氏から社長の座を引き継ぎ、21年4月まで務めた。こうした実績などから、同社は「さらなる事業成長とプロダクトの機能強化が目的」として、21年10月に守安氏をCOOに起用していた。

photo 守安功氏

 守安氏の退任について同社は「社内でコンプライアンス規程違反の事実が認められた。取締役に求められる規範意識の高さなどを鑑みて、会社として厳格な対応を取るべきと判断し、臨時取締役会で、辞任勧告を決議し、退任した」と説明している。事実上の解任とみられる。

 また「本人のプライバシーへの観点から発表以上のことはコメントできない」と回答。発覚の経緯や株主からの反応についても「コメントできない」としている。

 「前DeNA社長」という実績を引っ提げた守安氏は、タイミーCOOに就任するも、わずか半年でのスピード退任となった。タイミーの小川嶺社長は、過去のインタビューで「熱烈なオファーを出し続けた」と守安氏起用時のエピソードを明らかにしている。

photo 守安氏(左)とタイミーの小川CEO

 就任後にコンプライアンス違反で幹部が退任という点では、起用したタイミー側のチェック機能にも疑問符が付く。同社は今後に向けて「今回のことを重く受け止め、次に生かしていきたい」とコメントしている。

photo プレスリリース

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