日本トレンドリサーチ(運営会社:NEXER)は「企業の制服に関するアンケート」を実施。その結果、48.8%が「男女ともに制服のほうがよい」と回答した。また、銀行業界で女性行員が着る制服を廃止する動きが広まっていることに対しては、45.8%が「よいと思う」と回答。ジェンダー平等の意識が高まっている様子がうかがえる結果となった。
近年、ジェンダー平等の観点から制服を廃止する企業が増えている。女性が制服を着用しているイメージが強い銀行業界でも、女性行員だけが着る制服を廃止する動きが広がっているという。
「企業の事務職・営業職の制服についての考え」を聞くと、48.8%が「男女ともに制服のほうがよい」と回答し、トップになった。次いで「男女ともに制服でないほうがよい」(34.6%)、「女性のみ制服のほうがよい」(8.8%)となった。
「男女ともに制服のほうがよい」の回答理由は、以下のような意見が挙がった。
●服を買わなくて済むし、毎日着る物に悩まなくていいので楽そう。(40代女性)
●汚れても気にならないし、コーディネートを考えなくてもよいから。(50代女性)
●規律正しく誠心誠意に見える。(30代男性)
一方で、銀行業界で女性行員が着る制服を廃止する動きに対して意見を聞くと、45.8%が「よいと思う」と回答しトップに。次いで「どちらともいえない」(30.0%)、「よいとは思わない」(24.2%)となった。
年代別の回答では、20代以下では「よいと思う」が半数を超え、「よいとは思わない」は16.3%だった。「よいとは思わない」と回答した人の割合は年代が上がるほど大きくなり、70代以上では32.5%となった。
「よいと思う」の回答理由には、以下のような声が挙がった。
●女性だけというのは時代に合わない感じがするから。(30代女性)
●女性でもパンツで仕事をしたい人もいるはず。今時ナンセンスだと思う。(40代女性)
●男性の服装がフォーマルなスーツで自由なのであれば、女性も同じくフォーマルさのある自由な服装にするべき。(20代男性)
また「よいとは思わない」の回答理由には、以下のような意見が寄せられた。
●顧客と行員の区別がつかない。(60代男性)
●私服だと統一感がないから。(40代女性)
●女性はメイクする化粧品などにもお金がかかるので制服があったほうがいいと思う。(30代女性)
調査の結果からは、全体的にジェンダー平等の意識が高まっており、世代が若いほどその傾向が顕著であることが分かった。日本トレンドリサーチは「ジェンダー平等の考えが広まる中、企業の制服においても新たな対応が必要なのかもしれない」としている。
アンケートは3月31日〜4月9日、480人(20代以下・30代・40代・50代・60代・70代以上の各年代80人)を対象に実施した。
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