「ロッテvs日ハム」の試合視聴者数、プロ野球中継でDAZN史上最高 「完全試合」達成の“佐々木効果”鮮明に

» 2022年04月19日 17時09分 公開
[ITmedia]

 スポーツ動画配信サービス「DAZN」を運営するDAZN Japan Investment(東京都港区)は4月19日、同月17日に配信した「千葉ロッテマリーンズ vs 北海道日本ハムファイターズ」のライブ配信視聴数が、同社のプロ野球コンテンツ史上最高を記録したと発表した。10日の試合で、28年ぶりの「完全試合」を達成した佐々木朗希投手(千葉ロッテ)が、17日の試合でも完全試合ペースのピッチングを披露し、注目が集まったため。同社は「ネット配信の魅力が多くのユーザーの支持を得られている」との見解を示している。

photo 「DAZN」のオフィス(出典:Jリーグ公式Webサイト)

 17日の試合は、佐々木投手の完全試合達成以来の登板試合ということから、チケットは完売。地上波・BS・CSの各局が放送するなど、注目度が高まっていた。佐々木投手は8回終了後に降板し、最終的に勝敗は付かなかったものの、この日も17イニング連続となるパーフェクトピッチングを継続した。

データでも分かる“佐々木効果” DAZN歴代ランキングでも12位に

 同社は視聴者の動向について「プレーボールから視聴数が伸び、再び完全試合ペースのピッチングを見せたことで中盤以降にも視聴数が増加した」と説明。同社によると、10日の完全試合達成試合と比較して、視聴者数が38%増加した上、DAZNジャパンの歴代視聴者数トップ20でも12位にランクインしたという。同ランキングはこれまでサッカーコンテンツが独占しており、プロ野球コンテンツのランクインは初めて。

 視聴者数が伸びた要因について、同社は「インターネットを利用したスポーツライブ観戦が定着していることを裏付けるものではないか」と指摘。完全試合を達成した際のDAZNでのハイライト映像もNPB(日本野球機構)の過去最高視聴数と比較して206%(4月19日時点)となっていることからも「いつでもどこでも視聴可能なネット配信の魅力が多くのユーザーの支持を得られていると思われる」としている。

photo DAZNのリリース

 佐々木投手は2001年11月3日生まれの20歳。岩手県陸前高田市出身で、同県の県立大船渡高校を経て、19年に千葉ロッテからドラフト1位指名を受け、入団した。3年目の今季は、初めて開幕ローテーションに入り、10日の試合で完全試合に加え、プロ野球新記録となる13者連続奪三振(64年ぶりの記録更新)と、1試合19奪三振のプロ野球タイ記録をマークしていた。

photo 佐々木投手のプロフィール(出典:球団公式Webサイト

 10日の試合の視聴者数はDAZNが配信した「プロ野球コンテンツ歴代視聴数ランキング」でも1位となるとともに、パ・リーグの試合として唯一ランクインした。

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 佐々木投手の次回登板は4月24日が有力とみられている。また、完全試合達成を受けて、29日の試合では、佐々木投手のサイン入り色紙を、2万8000人の入場者に配布(先着順)すると、同球団は発表している。

photo 千葉ロッテが来場者に配布する佐々木投手のサイン入り色紙(出典:同球団公式Webサイト)

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