吉野家は4月18日、常務取締役が外部の講演で不適切発言をしたとして謝罪した。同社はユーザーや講演会の受講生に対して「多大なるご迷惑とご不快な思いをさせ、深くお詫び申し上げる」と陳謝している。
不適切発言をしたのは、同社の常務取締役企画本部長。同社によると、取締役は同月16日、早稲田大学が社会人向けに開催したマーケティング講座(計29回、受講料38万5000円)の初回授業で、若手女性向けに自社が行うマーケティング戦略を「生娘をシャブ漬け戦略」と表現したという。
J-CASTニュースはこの件について同取締役が「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」とも発言していたと報道している。
この発言について同社は「その場にいなかったため、報道と全く同じ内容の発言があったかは把握できていないが、同様の趣旨の発言があったと承知している」と回答。事実関係を認めた。
同社は「講座内で用いた言葉・表現の選択は極めて不適切で、人権・ジェンダー問題 の観点からも到底許容できるものではない」との見解を示し「発言内容および皆さまにご迷惑とご不快な思いをさせたことに深く反省する」とコメントした。主催者の早大には「講座開催翌日に書面にて反省の意と謝罪をお伝えし、改めて対面にて謝罪する」としている。
「吉野家はお客さまにご満足いただける商品・サービスを追求し続けている。本件を受け、 社内規定に則って当人への処分を含め厳正に対応を進めていく。また、今後一層コンプライアンス順守の徹底に取り組むべく、コンプライアンス教育の見直しを図り、全てのステークホルダーの皆さまに対し、高い倫理観に基づく行動をお約束する」(同社)
取締役の発言は、受講者とみられる人物のSNS投稿をきっかけに発覚。投稿者は「コンプライアンスの意識がなさすぎる。引くを通り越して憤りと絶望を感じた」などとコメントし「これ、吉野家が謝罪文出す案件では?」などと同社に批判が集まっていた。
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