ドンキの“NHK受信料を支払わなくていいテレビ”、売り切れ店舗続出 2月中旬から再販へ初回生産分6000台が完売

» 2022年02月10日 19時47分 公開
[ITmedia]

 ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは2月10日、2021年12月に発売した「ネット動画専用スマートTV」を2月中旬に再販すると明らかにした。同社は初回生産分6000台を各店舗で販売していたが、売り切れになる店舗が続出。6000台の追加生産に踏み切っていた。

photo 「ネット動画専用スマートTV」

 同製品はテレビと称しながら、テレビの視聴機能を外した、ネット動画の視聴に特化した製品。AndroidOSを搭載し、米アマゾンが提供する「Fire TV Stick」や米グーグルの「Chromecast」といった外部機器なしで、「YouTube」「Netflix」「Amazon Prime Video」などのネット動画を視聴できる。

photo Fire TV Stick(出典:Amazon.co.jp)

NHKの受信契約は不要

 同製品はテレビチューナーを搭載しておらず、放送法64条が規定する「NHKの放送を受信することができる受信設備」にも該当しない。このため、NHK受信料の支払い義務が発生しない点も大きな特徴だ。ITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、NHKは同製品に受信料の支払い義務がないことを事実上、認めている

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 製品は24インチ(2万1780円)と42インチ(3万2780円)の2サイズを展開中。同社は「初回分は3000台ずつ生産し、42インチの方が若干売れている」とし「われわれが想定していた以上にお客様に好評をいただいている。この売れ行きは想定以上だ」と話している。

photo 2代目チューナーレステレビのスペックと価格

 ユーザーからの「チューナーレスの製品がほしい」などの声を反映し、同社は21年12月、「“大手メーカーさまが作らない、ドン・キホーテだからこその尖った商品”という考え方」の下、自社のPB(プライベートブランド)から同製品を発売していた。

photo ドン・キホーテの店舗(出典:同社公式Webサイト)

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