主に利用するクラウドストレージ 1位は「Google ドライブ」、2位以下は?ICT総研調べ

» 2022年04月19日 17時38分 公開
[ITmedia]

 ICT総研は、クラウドストレージサービス(オンラインストレージサービス)の市場動向の調査を実施した。国内の個人向けクラウドストレージサービス利用者は、2020年度は5176万人、21年度は5345万人と推計。23年度には5620万人に増加する見通しだ。

ストレージ 個人向けクラウドストレージサービス利用者は増加傾向

 同社は「個人利用者がPCやスマートフォンに保存する写真、動画、音楽などのデータ容量は増加傾向にあり、これらの保存に適したクラウドストレージサービス市場は右肩上がりで拡大する」と分析する。

 また、有料サービスの利用者数は21年度で1535万人、23年度には1640万人になると推計。それに伴い、個人向けクラウドストレージサービスの市場規模も拡大し、22年度で890億円、23年度には920億円になると見込んでいる。

ストレージ 個人向けクラウドストレージサービスの市場規模(ICT総研調べ)

 個人利用(仕事以外で利用)のクラウドストレージサービスの中で最も利用者数が多かったのは、Google ドライブ(1214人)。次いでiCloud drive(775人)、Microsoft OneDrive(500人)、Dropbox(462人)となった。なかでもMicrosoft OneDriveは、仕事以外の利用者より仕事の利用者数が多い特徴があった。

ストレージ 現在利用中のクラウドストレージサービス(ICT総研調べ)

 仕事以外でのクラウドストレージサービス利用者のうち、有料サービスの利用者は14.6%、有料サービス利用を検討中の利用者は13.5%となった。一方、58.4%が、今後も無料サービスを利用すると回答した。

ストレージ 有料クラウドストレージサービス利用率(ICT総研調べ)

 クラウドストレージサービスの顧客満足度トップは、Googleドライブ(73.7ポイント)。次いでMicrosoft OneDrive(71.3ポイント)、Dropbox(70.6ポイント)となった。

 仕事以外で利用中のクラウドストレージサービスの現在の利用容量は、「1GB未満」(37.4%)と「1GB以上10GB未満」(36.7%)で過半数を占めた。写真、動画、音楽などを高品質なサイズで保存するニーズが拡大し、利用容量は増加傾向にある。

ストレージ 仕事以外で利用中のクラウドストレージサービス利用容量(ICT総研調べ)

 調査は、クラウドストレージサービス運営会社や関連企業への取材結果と、4月6〜13日にインターネット上で4407人へ実施したアンケート、各種公開資料などをもとに、ICT総研が分析した。

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