ファミリーマートは4月30日、TOUCH TO GO(東京都港区)が開発した無人決済システムを導入した店舗として「ファミリーマート八洋LP北柏/S店」(千葉県柏市)をオープンする。同社が展開する無人決済店舗は全国で5店舗目。物流施設内への出店は初となる。
店舗の仕組みは、設置されたカメラなどの情報から入店したお客と手に取った商品をリアルタイムに認識。出口付近に設置する決済端末のディスプレイに購入商品と合計金額が自動で表示され、バーコード決済や交通系電子マネー、クレジット、現金での支払いが可能となる。
このたび導入する無人決済システムは、通常の有人レジ店舗に比べ、時間節約のニーズが高い朝や移動の合間など、短時間でも手軽に買い物ができる点が特徴。利便性の向上が期待できるとしている。
省人化・省力化が可能で、店舗のオペレーションコストの低減や人材不足の解消を目指す。また、ストアスタッフとの接触を極力減らすことができるため、新型コロナウイルスの感染対策としても効果的だとしている。
同社は、24年度末までに無人決済店舗を約1000店出店する方針を掲げている。有人店舗では出店コストや人件費の観点から開拓できていなかった工場内や病院、オフィスといった小さな商圏「マイクロマーケット」へ無人決済店舗を出店し、新たな需要の獲得を図る。
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