消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
業務改善コンサルティングなどを手掛ける「すごい改善」(東京都中央区)は、20〜50代の社会人男女350人を対象に「バックオフィス業務とExcel(エクセル)」に関する調査を実施。その結果、Excelができる人ほど残業時間が増加する傾向が明らかになった。
Excelは、マイクロソフト社が開発・販売している「表計算ソフト」。さまざまな業務で広く利用されている。
まず、Excelをどのようなバックオフィス業務で使用しているか尋ねたところ、「請求書の発行・入金管理」(34%)、「振り込み一覧表の作成」(28%)、「資金繰り管理」(27%)が上位を占めた。
次に「月次の集計作業やレポーティング作業にかかる時間」について尋ねた。結果は「月10時間以上20時間未満」(25.7%)が最も多く、以降「月10時間未満」(24.8%)、「月20時間以上40時間未満」(20.8%)と続き、平均は26.5時間だった。
さらに月40時間以上(1日2時間以上)時間をかけている人が、全体の16.9%に上ることも明らかになった。
Excelで使用する関数の理解度と、残業時間の関係性についても調べた。その結果、代表的な7つの関数(IF・ SUM・SUMIF・COUNTIFS・VLOOKUP・INDEX・MATCH)のうち、特に重要度が高いSUMIF関数を「使うことができる」と答えた人ほど残業時間が増加していることが分かった。
調査を実施したすごい改善は「多くのバックオフィスでは『Excelができる人に業務が集中してしまっている』もしくは『関数知識だけを駆使して、無理にやりくりをしている』状況にあることが考えられる」とする。
Excelは本来、業務の効率化を図るツール。一部の人材に負担が集中している現状を改善するためには「組織全体のExcelスキルのボトムアップや、関数の知識などを持った人材を育成する必要がある」と同社は指摘している。
調査は4月5〜10日、バックオフィス業務を担当している20〜50代の男女を対象にインターネットで実施。回答数550件(有効回答数350件)。
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