「天才少年」は19年6月、任CEO自ら発案したプロジェクトだ。その際、世界と戦うための武器であり、組織を活性化するための「ドジョウ」でもあると説明された。
後日、第1陣の内定者の氏名と年俸が記された社内文書が流出すると、各人材の輝かしい経歴と高年俸が注目された。一部の大学は、学生が天才少年として採用されると「成果」として発表するようになり、その都度広く報道されてきた。
プロジェクト名は「少年」であるものの、これまで判明した約20人の天才少年のほとんどが修士、博士過程を修了した20代半ばから後半の研究者であり、他社からの転職組もいる。
実名が判明している人材の出身大学は、華中科技大学が5人、北京大学、武漢大学、西安交通大学が各2人、清華大学、中国科技大学、四川大学、中国科学院大学、中国科学院自動化研究所、香港科技大学、復旦大学が各1人となっている。
また、ファーウェイが採用した天才少年は約20人と見られてきたが、同社は今年3月末の決算発表会で「20、21年に約2万6000人の新卒を採用し、天才少年も300人入社した」と初めて具体的な人数を明らかにした。
ライバル企業や外資系企業からひっそりと移籍してくる「天才少年」が、かなりの数に上るのかもしれない。
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