コメダ珈琲は、なぜコロナの悪影響をあまり受けなかったのか?:妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(3/5 ページ)
それでは、ここ数年の業績の推移が分かったところで、コメダHDの直近の業績を見ていきましょう。
今回見ていくのは22年2月期の通期の決算です。
売上高は15.5%増の333.1億円、営業利益は32.6%増の73.0億円、純利益は37.3%増の49.4億円となっています。コロナ禍でも黒字を維持していたコメダHDですが、さらに業績回復が進んでいることが分かります。
コロナの影響がほぼなかった20年2月期の業績と比較してみると、売上高は6.7%増、営業利益は7.3%減、純利益は0.9%減となっていて売り上げはコロナ前の水準を超え、利益面でもコロナ前にかなり近い水準になっています。
やはり業績回復は非常に速いですね。
店舗数の推移
ちなみに売上増加の要因としては、店舗数が20年2月期は896店舗だったところから956店舗へと増加していることが影響しています。なので店舗当たりの収益性は、コロナ以前の水準には戻っていないということでしょう。
今後は経済活動が正常化していく中で、都心部に人流が戻っていくことによる悪影響はある一方で、「カフェでおしゃべり」を避けていた人の需要が回復していくでしょうから、基本的には業績の回復が見込まれると考えています。
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