吉野家は、飽和する国内市場でなぜ郊外と女性に目をつけたのか?妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(1/7 ページ)

» 2022年05月11日 07時00分 公開
[妄想する決算ITmedia]

 決算書で分かる日本経済の動向ということで、4回連続で飲食企業4社の決算を取り上げて、日本の飲食企業の現状を見ていきます。

 決算書といえば投資やビジネスといった視点で見るイメージがあると思いますが、より一次情報に近い経済ニュースとして捉えることも可能ですので、そういった視点で取り上げていきます。

 前回のサイゼリヤに続き、今回取り上げるのは吉野家ホールディングス(以下吉野家HD)です。牛丼チェーンの吉野家を中心に展開していて、それ以外にも大きなチェーンでははなまるうどんもこの吉野家グループの企業です。

 その他にもラーメン業態や、カレーうどんの千吉、唐揚げ店などさまざまな飲食業を展開しています。吉野家は店舗展開としては直営店を中心に展開していて、食事の形態としては比較的1人での食事が多く、テークアウトも多めの業態です。

牛丼の吉野家が売り上げの約7割だが、41社を傘下に持ち、ラーメン事業を第3の柱と位置づける

 最近は本業以外の部分でも話題になることが多い吉野家HDですが、今回はそんな吉野家HDの現状と今後について考えていきましょう。

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