伊豆半島の伝統文化や希少な食材を再発掘する伊豆半島(静岡県熱海市)はこのほど、熱海温泉の新たな魅力を発信するため「熱海ラムネ」の販売を開始した。日本の夏の風物詩として長く親しまれてきたラムネ文化を守ろうと地元の飲料会社も製造をサポートしている。
伊豆半島社はこれまで、熱海温泉の新名物として名乗り出た「熱海温泉 毒饅頭」やよだれのように肉汁がしたたる「よだれ肉まん」、静岡の希少ブランドであるあしたか牛と激辛唐辛子を使った「赤鬼まん」などを販売。県東部の丹那(たんな)地区でつくられる丹那牛乳とバナナや紅ほっぺを使ったドリンクも誕生した。
ラムネは全世界に熱海の魅力を発信するための第5弾として開発した。熱海ラムネは1本220円。熱海市内の飲食店やバーなどで購入できる。
明治時代に生まれたラムネの製造は、盛んだった1950年代に比べて激減し、“絶滅の危機”に瀕しているという。さらに県内で長年ラムネの味と文化を継承し続け、「全国ラムネ協会」会長でもある木村飲料が製造をサポートしている。
伊豆半島社によるとラムネは「ライトな甘さで子どもからお年寄りまで飲みやすい味」「開け方や飲み方が分からない人も多くひと手間かかるからこそ会話が弾みやすい。熱海の夏の思い出作りに寄り添えたら」としている。
新型コロナウイルスの感染拡大で昨年まで中止になっていた花火大会や夏祭りの復活とともに期待をよせている。
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