公的に認められた金融機関に口座は、マネーロンダリングを防ぐためのさまざまな規制のもとに運用されている。ネットカジノに一度お金をつぎ込んだとしても、日本の口座に戻していれば、いずれはバレてしまう。海外の銀行口座は簡単には作ることができない。
しかし、仮想通貨のウォレットならば簡単だ。
世界中にたくさんのウォレットサービスがあり、その中にはもちろん日本の事業者もある。さらに、取引所を介さず、自身でスマホやPC、ソフトウェアを使って仮想通貨を管理するプライベートウォレットを作ることもできる。
ウォレットには仮想通貨を保管しておくことが可能だが、プライベートウォレットの場合、個人情報を何ら登録せずに作成と保有が可能なため、極めて匿名性が高く、追いかけることは困難だ。
ネットカジノは、すぐに大金を振り込んでゲームを続けたいという顧客に迅速に対応するため、仮想通貨の速やかな送金処理が可能になるよう、オンラインでウォレットと接続しているものが多い。ラスベガスのカジノに出金上限の高いATMマシンが置かれているようなものだ。
もちろん入金だけではなく、出金もできる。つまり海外ネットカジノに送金するところまでは容易に追跡できるが、そこから仮想通貨のウォレットに送金されると追跡は困難になる。
ネットカジノからの出金時に指定するウォレットとして、プライベートウォレットを使った場合、ますます追跡は困難になる。ウォレット自体に匿名性があるため、取引を一つずつ追いかけるしかない。
ソフトバンクG1.7兆円の最終赤字 孫正義氏「手元に現金を厚く持つ」戦略とは
マッチングアプリ大流行の影で広がる、顕著な「疲れ」とは
楽天モバイル“ゼロ円撤回”で、変更迫られる事業戦略
価格よりおいしさ重視のスシロー、都市を攻めるくら寿司 「100円皿」危機の中、各社の戦略は
ラーメン業界に黒船来航! 約90秒で「アツアツな本格ラーメン」を作る自販機がすごいCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング