米国から、ラーメン業界に自動調理・自動販売という「黒船」が来航した。
JR東京駅、羽田空港、首都高芝浦パーキングエリアで設置が始まった、ラーメン自販機の「Yo-Kai Express」(ヨーカイエクスプレス)である。
Yo-Kai Expressで提供するラーメンは、容器に入った状態で機械の中で冷凍保存されている。利用者から注文があるたびに機械の中で解凍・調理を行う。提供にかかる時間は90秒ほど。生麺を使用しており、お店で提供するような、アツアツな状態のラーメンが提供できるのが特徴だ。
現在、提供しているのは「鶏Yuzu Shio」「東京 Shoyu」「札幌 Spicy Miso」「九州 Tonkotsu」の4つのオリジナルメニューで、価格は全て790円。
今後、一風堂(力の源ホールディングス)からの提供で「一風堂博多豚骨ラーメン」「IPPUDO プラントベース(豚骨風)ラーメン」の2種類を追加する。
この機械を開発したのは米国シリコンバレー発のベンチャー企業、Yo-Kai Express社。アンディ・リンCEOは、「Yo-Kaiの強みは、販売するだけの自販機ではなくて、調理の工程を行えることです。メニューによって調理の工程を変えることで、最もおいしい状態で料理を提供できます」と説明する。
「米国でも外食にはさまざまな課題があります。例えば、夜中に空いているレストランが少ないこと、現地に行くまでに時間がかかること。このような状況は、日本でも同じかと思います。特に、コロナ禍によって課題が顕在化したのではないでしょうか。こうした課題をわれわれが解決します」
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