住信SBIネット銀、為替手数料改定 米ドルは1.5倍に

» 2022年05月25日 14時23分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 住信SBIネット銀行は5月25日、外貨預金および外貨積立の際の為替手数料を改定すると発表した。米ドルやユーロなどを値上げする一方、英ポンドや豪ドルなどは値下げする。改定は7月25日から。

 為替手数料は、ドルなど外貨の購入時と売却時にかかる手数料。米ドルでは、これまで外貨預金の際、1米ドルあたり4銭だったが、6銭に改定する。また、ユーロについても13銭から14銭へと値上げする。一方で、英ポンドは28銭から24銭に、豪ドルは25銭を24銭にするなど、値下げも行う。

外貨普通預金、外貨定期預金の為替手数料変更一覧
外貨積立の為替手数料変更一覧

 もともと住信SBIネット銀行は為替手数料が低いことで知られていた。米ドルでいえば、メガバンクの為替手数料はオンラインバンキングの場合で、1米ドルあたり25銭〜50銭。ネット銀行は比較的安価だが、それでも楽天銀行は25銭、ソニー銀行が15銭、auじぶん銀行は往復で25銭、イオン銀行は往復で50銭という水準だ。

 為替手数料が安い銀行としては、5銭(米ドル)のPayPay銀行や2銭のGMOあおぞらネット銀行があり、4銭の住信SBIネット銀行と並び、安価な手数料を特徴としている。今回米ドルについては値上げとなるが、それでも6銭は最安値水準になる。

 また、住信SBIネット銀行の外貨預金は、SBI証券の外貨口座に無料で入金でき、外国株式の買付などに利用できる。ネット証券の為替手数料は25銭が一般的であり、それに比べると極めて安いコストで米国株投資が可能なことから、人気を博していた。

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