消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
日本トレンドリサーチは「中学校の部活動に関するアンケート」を実施した。休日の部活指導を「民間業者」に委ねることに賛成を示す声が7割を超えた。
休日の部活動を主に誰が指導していたのか尋ねたところ、最も多かったのは「学校の先生・職員」で87.3%、次いで「外部の指指導者」が7.5%、「その他(先輩や卒業生、キャプテンなど)」が4.9%だった。
平日の部活動の指導については、「学校の先生・職員」が91.3%で最多。「外部の指導者」が4.2%だった。
スポーツ庁が「公立中学校の休日の部活指導を『民間業者』に委ねる提言案」を示したことについて、どのように思うか聞いた。最も多かったのは「どちらかというと賛成」で41.6%。「賛成」の34.6%を合わせると76.2%となり、賛意を示す声が7割を超えた。一方で、「どちらかというと反対」は16.1%、「反対」は7.8%だった。
「賛成」と答えた人からは、「先生にも休みがいるから」(60代女性)、「部活動の顧問をしている時間を、授業準備や資料作成をおこなう時間にあてるべきだと思うから」(20代男性)、「学校の先生では担当している競技について精通していない場合があり、外部から精通した人を取り入れることに賛成」(60代女性)――などの声があった。
「反対」と答えた人からは、「責任の所在があいまいだから」(40代男性)、「部外者が学校に入るのは怖い」(30代女性)、「休日は他校との対外試合が多く、けがなどのトラブル時に学校関係者との密な連絡ができるのかが不安」(50代男性)――などの意見が聞かれた。
スポーツ庁は、2018年に「部活動に週2日以上の休養日を設けること」と「活動時間は平日2時間、休日は3時間程度とすること」という基準を示している。
今回の調査は、事前調査で「中学校のときに部活動をしていた」と回答した全国の男女を対象に、4月30日〜5月17日にインターネットで実施した。有効回答数は1200人。
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