近年、存在感を増しているロボット掃除機。共働き世帯での普及率は3割を超えたといわれており(こどもリビング「ウーマンリサーチ」調べ)、もはや珍しい家電ではなくなった。市場が右肩上がりに拡大しているようにも見えるが、メーカーの勢力図は大きく変化してきている。
ロボット掃除機の代表的な製品といえばiRobot(アイロボット)の「ルンバ」だ。2002年に初代モデルを発売。それから約20年間、ロボット掃除機の市場を牽引してきた。その勢いは現在も変わっておらず、国内シェアは台数ベースで71.1%だという(アイロボットジャパン調べ)。
22年2月に発売されたアイロボット「ルンバ j7+」(直販価格12万9800円)。掃除機が吸引したゴミを充電台が自動で吸引し収集するフリーベースが付属。前面カメラで、家具などのほかペットの排泄物などの障害物を認識し回避できるそのルンバを猛追しているのが中国メーカーのロボット掃除機だ。代表的なメーカーが世界シェア2位の「ECOVACS(エコバックス)」。同社は1998年よりロボット掃除機の開発・製造・販売を行なっており、14年から日本市場にも進出。数多くのロボット掃除機を発売している。
このほかにも、ヤマダ電機が独占販売を行なっているRoborock(ロボロック)や、モバイルバッテリーなどのデジタルガジェットでシェアが高いAnker(アンカー)などの中国メーカーが、近年のロボット掃除機市場で存在感を示しているのだ。
Amazon.co.jpや価格.comのランキングでも、ラインアップのほとんどをルンバと、中国メーカーのロボット掃除機が占めている。
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