近年、存在感を増しているロボット掃除機。共働き世帯での普及率は3割を超えたといわれており(こどもリビング「ウーマンリサーチ」調べ)、もはや珍しい家電ではなくなった。市場が右肩上がりに拡大しているようにも見えるが、メーカーの勢力図は大きく変化してきている。
ロボット掃除機の代表的な製品といえばiRobot(アイロボット)の「ルンバ」だ。2002年に初代モデルを発売。それから約20年間、ロボット掃除機の市場を牽引してきた。その勢いは現在も変わっておらず、国内シェアは台数ベースで71.1%だという(アイロボットジャパン調べ)。
そのルンバを猛追しているのが中国メーカーのロボット掃除機だ。代表的なメーカーが世界シェア2位の「ECOVACS(エコバックス)」。同社は1998年よりロボット掃除機の開発・製造・販売を行なっており、14年から日本市場にも進出。数多くのロボット掃除機を発売している。
このほかにも、ヤマダ電機が独占販売を行なっているRoborock(ロボロック)や、モバイルバッテリーなどのデジタルガジェットでシェアが高いAnker(アンカー)などの中国メーカーが、近年のロボット掃除機市場で存在感を示しているのだ。
Amazon.co.jpや価格.comのランキングでも、ラインアップのほとんどをルンバと、中国メーカーのロボット掃除機が占めている。
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