GfKの調査発表によると、21年のロボット掃除機の売り上げは、コロナ禍において在宅率がアップしたことや、20年に家電全体が大きく売れたことなどの反動で、前年比4%減と7年ぶりに減少に転じている。
しかし、そんな中でも新モデルは続々と市場に投入されている。アイロボットは同社初となるカメラで障害物を避ける機能を搭載した「ルンバ j7」シリーズを22年2月に発売。エコバックスもゴミの吸引と拭き掃除が同時にできるフラグシップシリーズ「DEEBOT X1」シリーズを発売するなど、海外勢は積極攻勢だ。
アイロボット・ジャパンは22年2月に世界累計販売台数が4000万台を突破したと発表。『ロボット掃除機 一家に1台』をスローガンに、23年にはロボット掃除機の国内世帯普及率10%を中期目標に掲げている。
コロナ禍によるライフスタイルの変化により、それまでの勢いは少し収まったが、カメラやセンサー、そしてAI技術の進化により、掃除性能や走行性能、障害物回避機能などは飛躍的に向上している。長期的に見れば、ロボット掃除機がさらに普及していくことは間違いない。
ルンバを始めとする海外勢の強みは、グローバル市場でロボット掃除機を販売することで、膨大な情報をもとにAIを成長させられることにある。ルンバと中国メーカーの戦いに、日本の家電メーカーが割り込む余地があるのか、ロボット掃除機市場のこれからに注目したい。
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