「アイス」の購買ランキング 2位「ガリガリ君」、1位は？：CCCマーケティング調べ（2/2 ページ）

[コネムラメグミ，ITmedia]

シニアに人気の「あずきバー」「白くま」

　井村屋の「あずきバー」は27歳時点では30位だった一方、69歳では6位までランクアップした。丸永製菓の「白くま」も、31歳時点では30位だが、66歳で13位までランクアップ。どちらも45歳あたりからランキングが急上昇している。昔ながらのブランドは、年齢が上がるにつれて購入する機会が増える傾向にあった。

井村屋「あずきバー」、丸永製菓「白くま」1歳刻みランキング

　総合9位の森永製菓「アイスボックス」、12位の江崎グリコ「アイスの実」のランキング推移は、15〜43歳までは10位以内を保っている。だが45歳以降は、年齢が上がるにつれてランクダウンした。

　現在ミレニアル世代にSNSで流行中の、缶チューハイに氷代わりに「アイスの実」を浮かべたり、「アイスボックス」の容器にお酒を入れたりするアレンジなど、楽しみ方が広まっていることも要因の一つと考えられる。

森永製菓「アイスボックス」、江崎グリコ「アイスの実」1歳刻みランキング

女性に人気の濃厚なアイスクリーム、森永乳業の「MOW」

　また、森永乳業の「MOW」は男性は19位、女性は14位と女性の人気が高かった。女性人気の高い山崎育三郎さんをCMに起用し、「プレミアム」「素材へのこだわり」を押し出しているのも人気の要因になっているようだ。

　同じ「アイスクリーム（乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上のもの）」に分類されるハーゲンダッツ「ミニカップ」も女性2位（男性5位）、森永乳業の「ピノ」も女性5位（男性9位）と、女性は比較的、濃厚な味わいを好む傾向があることがうかがえる。

男女人気ランキング比較、森永乳業「MOW」

　この結果から、同じアイスでもそれぞれの特徴や、消費者の年齢やライフステージ、好みの変化やSNSなどの流行、CMに起用するタレントによって人気の差が生じることが分かった。

　今回の調査は、全国15〜69歳の男女による多種多様なTポイント提携先の購買データからランキングを作成した。期間は21年6月1日〜9月30日。