沖縄都市モノレールのてだこ浦西駅近くに開業予定の大型商業施設「(仮称)イオンスタイル浦西」が、当初の計画より商業施設面積を3分の1以下、延べ床面積は約1万8千平方メートルに縮小する見通しであることが21日、分かった。大幅な縮小となり、同地区にエネルギーを供給する浦添分散型エネルギー社の事業に影響を与える可能性がある。同日の浦添市議会6月定例会で市が明らかにした。市政与党の仲程淳也氏らの質問に答えた。
敷地面積は約2万8500平方メートル。イオン琉球と住友商事(東京都)が建設する。2022年末に着工、24年春の開業を目指す。
当初案は商業施設面積約5万7千平方メートル、地下1階を含めた9階建てで、サンエー那覇メインプレイスの9割程度の規模だった。事業者側が昨年12月、市に複数の建物に分かれた大幅に縮小した計画案を示した。市によると、規模縮小の理由は「新型コロナ禍の影響や西海岸に大型商業施設が開業したこと」だという。
イオンスタイル浦西は、てだこ浦西駅周辺土地区画整理事業の目玉の一つ。同地区に電気や空調設備用の冷水などの供給を行うエネルギー社は、イオンに対する売り上げを全体の約6割と見込む。大幅な規模縮小は浦添市が間接出資するエネルギー社の経営に影響を与える可能性がある。
松本哲治市長は「この課題をなんとか乗り切るよう知恵を集めて全力で対応している」と答弁した。
イオン琉球は取材に「正式に決定していないのでコメントできない」と話した。
(浦添西原担当・具志堅学)
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