次にこだわったのは「音」だ。先代モデルは、格納式のシートを出すと、下からの音が車内に入ってきてしまい、3列目に乗ると1、2列目の会話が全く聞こえなかったという。
「新型では1列目と3列目が同等に会話できるようにしたいと考えていました。防音材と吸音材を張り込み、防音コーティングもしています。これにより、すごく静かな空間を実現できました」(蟻坂氏)
他にも、頭が揺れないための工夫を施した。
「横からのGがかかることで頭は揺れてしまいます。スプリング(バネ)の硬さを10%落として柔らかくし、ダンパーの減衰力を調整することで、快適な乗り心地を追求しました。100パターン程度試しているのですが、毎回各列に人を乗せて確認し、どの席でも快適に過ごせる走りを目指しました」(蟻坂氏)
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