中国EV大手BYD、日本上陸 SUVなど3車種を市場投入へ 各車種の仕様は?2023年1月発売も価格は未定(1/2 ページ)

» 2022年07月24日 07時36分 公開
[樋口隆充ITmedia]

 中国EV大手「BYD」(広東省深セン)は7月21日、日本の自動車市場に本格参入すると発表した。2023年1月以降、BEV3車種を順次、日本で販売する。参入に合わせ、7月4日に国内での販売を手掛ける100%出資子会社「BYD Auto Japan」(横浜市)を設立。3車種の販売を起点に、日本でのビジネス拡大を目指す。

photo BYDが投入する3車種

 同社が日本市場に投入するのは、セダンタイプの高級車種「SEAL」(シール、英語でアザラシを意味)、SUVタイプの「ATTO 3」(アットスリー)、コンパクトタイプの「DOLPHIN」(ドルフィン、英語でイルカを意味)の3車種。アットスリーを23年1月に発売し、ドルフィンは23年中頃、シールは23年下半期の発売をそれぞれ予定している。

グローバルモデル「ATTO 3」、航続距離485キロ

 このうち、最初に日本に投入するアットスリーは2月に中国で販売を開始し、一気に人気車種に。豪州、ニュージーランド、シンガポールでも好評だというグローバルモデルだ。名称のアットは、時間の単位表示などに使われる「at」にちなんで名付けられたという。

ATTO 3の外観

 三菱自動車出身で、独フォルクスワーゲン ジャパン販売社長も務めた、BYD Auto Japanの東福寺厚樹社長は「その名の通り、アスリートのような俊敏で、若々しくダイナミックなデザインが特徴」としている。加速性能も高く、停止状態から時速100キロまでの到達時間は7.3秒を記録。「このクラスとしては非常に力強い加速力を持っている」と説明する。

photo 東福寺社長

 SUVとしてはミドルサイズに該当し、バッテリー容量は58.56kWh、航続距離は485キロメートル(社内テスト数値、以下同)。ブルー、レッド、ホワイト、グリーン、グレーの5色を展開する。

photo ATTO 3の仕様
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