サイバーエージェント(CA)が運営する動画配信サービス「ABEMA」(アベマ)で、サッカーのイングリッシュ・プレミアリーグ(EPL)の配信が決定した。同社がEPLの放映権の一部を取得したためだ。
対象はリーグ戦全試合の約3分の1に当たる114試合にとどまるが、冨安健洋選手(アーセナル)や三笘薫選手(ブライトン)など日本人選手が所属するクラブの試合や、強豪クラブの試合を中心に配信する方針を示している。
このため、Twitterではサッカーファンなどから「神!」「これは熱すぎる」「頭おかしいくらい有能」など同社の対応を絶賛する意見が相次いでいる。昨季まで放映権を持っていた「DAZN」が有料サービスなのに対し、ABEMAは一部を除き無料配信する点も賞賛の意見が相次ぐ一因にもなっている。
ABEMAは11月に中東カタールで開幕するワールドカップの放映権を獲得しているものの、欧州主要リーグの試合を生配信するのは初めて。ABEMAでの配信を意外に感じるユーザーもいるだろう。放映権取得の背景には、あるサービスとの事実上の協業が関係している。
それは韓国ECLAT MEDIA GROUPの日本法人LIVE SPORTS MEDIA(LSM、東京都港区)が運営する動画配信サービス「SPOTV NOW」(スポティービーナウ)だ。
同サービスは4月、2022-23シーズン以降の3季にわたって、日韓両国におけるEPLの独占放映権を獲得したと発表。同社は放映権獲得の理由を「アジア地域でのビジネスを強化するため」としていた。
同サービスは日本人選手が活躍する米MLBの放映権をすでに獲得しており、大谷翔平選手の試合を中心に日本語実況付きで配信している。20日に大谷選手が出場したオールスターゲームの配信も手掛けた。
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