4月に開業した大型商業施設「ららぽーと福岡」(福岡市博多区)内のスーパーマーケットに、廃車となった西鉄バスが展示され、SNSで話題となっている。車体の中央部を切り抜き、酒や飲料品の陳列棚としても利用している。
バスを展示しているのは、スーパー「レガネット デイリーエンターテインメントスクエア」。福岡と佐賀の両県でスーパー91店舗を展開する西鉄ストア(同県筑紫野市)が運営している。
西鉄ストアは、1969年に西鉄の商事部からの分社化によって設立。「にしてつストア」「レガネット」などのブランドを展開してきた。今回の店舗は、従来の「レガネット」を刷新した新ブランドとして誕生した。
「新ブランド名の『エンターテインメント』感を出したいという思いからバスを展示しました」と担当者は話す。
「ららぽーと福岡」という商業施設内に出店していることもあり、周囲の雰囲気に合わせた遊び心を店内に取り入れた。新ブランドでは「食の出会いの場」をコンセプトとした店舗づくりを進めているほか、毎日の買い物が楽しくなる「食のエンターテインメント」を提供し、九州ナンバーワンの売場を目指しているという。
店内に展示しているバスは、本物の車体だ。2002年8月に製造され、西鉄バスの那珂川自動車営業所へ配属。10年からは鳥栖支社へ転属し運行を続け、21年4月に廃車となった。
車体は全長約8.9メートル、高さは約2.8メートル。中央部を切り抜き、飲料品や酒の陳列棚として利用している。
SNS上では「運転席も本物で大興奮する」「馴染みのバスが見られるのは嬉しい」などと乗り物ファンを中心に反響が広がっている。
バスのナンバープレートには西鉄ストアが発足した年にちなみ「19-69」と表示。バスの運転席には乗車できるほか、制服も貸し出しており、写真撮影なども楽しめるという。
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