SNS映え! 廃車の西鉄バスをスーパーに展示 狙いは?ららぽーと福岡

» 2022年07月24日 08時00分 公開
[ITmedia]

 4月に開業した大型商業施設「ららぽーと福岡」(福岡市博多区)内のスーパーマーケットに、廃車となった西鉄バスが展示され、SNSで話題となっている。車体の中央部を切り抜き、酒や飲料品の陳列棚としても利用している。

スーパー店内に廃車となった西鉄バスを展示している(西日本鉄道提供)

 バスを展示しているのは、スーパー「レガネット デイリーエンターテインメントスクエア」。福岡と佐賀の両県でスーパー91店舗を展開する西鉄ストア(同県筑紫野市)が運営している。

 西鉄ストアは、1969年に西鉄の商事部からの分社化によって設立。「にしてつストア」「レガネット」などのブランドを展開してきた。今回の店舗は、従来の「レガネット」を刷新した新ブランドとして誕生した。

 「新ブランド名の『エンターテインメント』感を出したいという思いからバスを展示しました」と担当者は話す。

 「ららぽーと福岡」という商業施設内に出店していることもあり、周囲の雰囲気に合わせた遊び心を店内に取り入れた。新ブランドでは「食の出会いの場」をコンセプトとした店舗づくりを進めているほか、毎日の買い物が楽しくなる「食のエンターテインメント」を提供し、九州ナンバーワンの売場を目指しているという。

車体の中央部を切り抜き飲料品の陳列棚として利用している(にしてつバスTwitter公式アカウントより引用)

 店内に展示しているバスは、本物の車体だ。2002年8月に製造され、西鉄バスの那珂川自動車営業所へ配属。10年からは鳥栖支社へ転属し運行を続け、21年4月に廃車となった。

 車体は全長約8.9メートル、高さは約2.8メートル。中央部を切り抜き、飲料品や酒の陳列棚として利用している。

行先表示も「おにく」「おさかな」と遊び心を取り入れる(にしてつバスTwitter公式アカウントより引用)

 SNS上では「運転席も本物で大興奮する」「馴染みのバスが見られるのは嬉しい」などと乗り物ファンを中心に反響が広がっている。

 バスのナンバープレートには西鉄ストアが発足した年にちなみ「19-69」と表示。バスの運転席には乗車できるほか、制服も貸し出しており、写真撮影なども楽しめるという。

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