全国を旅する“サウナバス”を走らせてみて、分かったことホームタウンで営業できない!?(1/3 ページ)

» 2022年07月30日 07時00分 公開
[秋山未里ITmedia]

 3月に営業を開始した、移動式サウナバスの「サバス」が話題だ。

 引退した路線バスを利用したサウナで、運転席側が休憩室、奥側がサウナ室となっている。サウナ室には本格的な薪ストーブが設置されており、バスの降車ボタンを押すとサウナストーンに水がかかり、ロウリュが楽しめるなど、サウナ好きがわくわくするような作りとなっている。

「サバス」の外観(画像はリバース提供、以下同)
「サバス」の利用イメージ
ロウリュが楽しめる降車ボタン

 このバスを作ったのは、神姫バスから出向起業の形で独立したリバース代表の松原安理佐さんだ。「サバス」はバスで行ける所なら、全国どこへでも出張する。有料で施設に貸し出し、施設が利用者からサウナ料金を取る形で運営している。これまで宣伝に費用を掛けたことはないが、週末は営業予定が入っていることが多い。

 3月から「サバス」を全国に走らせてみて、どのようなことがあったのか。松原さんに話を聞いた。

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営業開始後、まさかの「誤算」も

 「バスを使って新しいことがしたい」──そう考えて、神姫バスから独立した松原さん。サウナバスはフィンランドに類例があったものの、日本では全く新しい取り組みだった。松原さんのやりたいことには当てはまっていた反面、施工や運営に関しては未知なこともたくさんあった。

サバスを運営するリバース代表の松原安理佐さん。神姫バスから出向起業の形で独立し、リバースを立ち上げた

 「サバス」の営業は好調だが、「反省点はいくつかあります」と松原さんは話す。「例えばサウナのベンチにはバスの廃材を使っているのですが、熱で思ったより早く傷んでしまい、見栄えが悪くなってきているので作り変えなければと考えています」

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