――なるほど。発売当初の反響はいかがでしたか?
森川 電車内で邪魔になりにくくするため、余計なものが飛び出していないデザインにこだわっています。通常のリュックとは異なり、設定した規格に収まるよう開発するという制限があり、その中で最大限効率的に物を詰められるよう開発していますので、お客さまからは『思っていた以上に荷物が入る』との声をいただいています。
例えば、リュックのフォルムも余計な丸みを持たせず、パソコンなど四角いビジネスツールがきっちり入るシンプルなデザインとしています。ポケットの位置も少しずつすらして、1カ所が膨らんで他のポケットに入れられないということが起きないようにしています。
当社のオンラインストアで購入されたお客さまのレビューを見ると、「コンパクトなのに荷物がたくさん収納できる」「電車内でかさばらず、持った時に見た目がすっきりして見える」「軽量で負担が少ない」との声をいただいています。
――7月には限定モデル「ガジェタブルEF」を発売していますが、これまでのシリーズと何が違うのでしょうか。
森川 ガジェタブルシリーズは18年から販売していますが、ガジェタブルEFは、“2022年のビジネスパーソンの通勤に寄り添えるリュック”を目指して開発しました。
例えば、肩ベルトの一部をメッシュ素材に置き換え通気性を高めた新構造のベンチレーションハーネスを搭載しています。また、背面パッドには凹凸を設けて空気の通り道を確保しました。リュックは普通のカバンと違って体に当たる部分が多いので、肩や背中が蒸れてしまいます。また、コロナ禍で自転車通勤を始めた方も多かったので、涼しくなる機能を追加しています。
あと、内装上部には「吊りポケット」を配置しています。リュックはどうしても下に物がたまり、上部はデッドスペースになってしまいます。その部分にポケットを設けることで、ケーブルやUSBなどを分けて入れられるようにしました。
大きいサイズには、シリーズで初めてエキスパンド機能を搭載し、荷物の量に合わせて容量を増やせるようにしました。
ガジェタブルシリーズではマチ幅を10センチ以内に収めるルールを設定していますが、一部のお客さまからは「もう少しマチ幅があったらいいな」とのお声もありました。そこで、同サイズでは、幅を12センチ、エキスパンド時は16センチに設定しています。
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